2/4 設計屋のつぶやき②建物の医者として
信州安曇野で設計事務所をしている吉田と申します
住宅や店舗、医療施設、文化施設、工場などの設計を
主にしております
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「設計屋さんはどんな事をしているのか?!」
数回にわたりお伝えしていこうと思います
興味のある方どうぞ!
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■第2回目 設計屋のつぶやき
『建物のお医者さんとしての設計屋』
どんな時も建物の調子を診るのは、設計士です
「何か、調子が悪いな」と思ったら、
連絡いただければと思います
アドバイスいたします。
建物の調子を診察する方法には以下の6つ
考えられます
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①工事監理
赤ちゃんが産まれるまで、お医者さんはお母さんの様子を
チェックし、場合によってはアドバイスを与えてくれます。
建物が完成するまで、無事に産まれる様に、見守っていくのが
工事監理の仕事です。
最近は、オープンシステムの業務も行うので指示を細かく
出す(管理する)こともあります
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②定期検査
赤ちゃんの定期健診があるように、建物にも定期健診があります。
建物も無事に育ってくれたことを確認する作業があります。
半年、1年、2年とある程度経った段階で検査を行います。
問題があれば、処方箋で様子を見るのか、応急処置で済むのか
判断をします
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③リフォーム・調査
人間ドックに入るように、20年、30年と経ったお家は、
ライフスタイルの変化や老朽化に伴い、いくらかガタがきます。
検査をして、場合によっては手術が必要です。
少し手を入れて、さらに長生きになってもらうのがリフォームです。
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④耐震診断
ワクチン投与されていなかった時代があったように・・
建物にも基準が甘く、それでよかった時代がありました。
S56以前の建物は、耐震診断を行っていただきたい
どんな建物でも・・
木造の簡易診断は、市町村によっては補助をいただき、
無料で行えるので市町村窓口に問い合わせてください。
最近も、長野県の庁舎建物現行の基準の0.3以下の建物
たくさんありましたよね・・
姉歯さんなんてもんじゃない状況です。知ってました?!
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⑤定期報告
特殊建築物(集会場やデパート、病院など不特定多数の利用施設など)
は、定期的に人間ドックに入るように建物の老朽度や危険度、
既存の建物が現行法に適合しているかのチェックを義務付け
されております。建物の場合2年毎
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⑥応急危険度判定
大災害が起こった場合、お医者さんは、怪我や病状を診て
病院や対処法を即座に振り分けて、対処すると思います。
建物も震災時、倒壊の危険があるか無いか、判定する必要が
あります。家に留まって、命に関わる事故が2次災害で
起こることを防がねばなりません。
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まだあるかも知れません。
思いつくところを書かせていただきました。
次回は、「設計士って、万能じゃない!」ということを
書こうと思います
ここまで、お読み頂いた方に感謝です。